敬遠されがちな「1階物件!そのメリット」に学ぶ空室解消法!!
何かと敬遠されがちな1階物件、春の入居シーズンも入居募集に苦戦されたオーナー様も多かったのではないでしょうか?
「不動産のプロが選ぶ!『1階物件のメリット』ランキング」から空室対策のヒントを考えて行きましょう。
出典:「不動産のプロが選ぶ!『1階物件のメリット』 ランキング」 アットホーム株式会社
このランキングの特徴は回答が「不動産のプロの声」である点。つまり、不動産のプロが、内見の際のお客様への「営業トーク」そのものとも言えます。
すなわち、賃貸物件の1階をその「営業トーク」しやすい環境に整えて行くことが空室改善の近道になると考えます。1階物件のメリットランキングの中で次の2点が割と容易に改善できそうです。是非とも改善してみてはいかでしょうか。
- 移動や荷物の搬入を楽に(ランキング2位)
階段を利用しない1階は移動が困難な人や荷物の出し入れが負担となる人にはとても便利です。先ずは、重要な入居者ターゲットとなる高齢者や障がい者向けに、段差をスロープで解消したり、手すりを設置したりといった「バリアフリー化」に着手しましょう。駐車場やエントランスからの動線もフラットにできると、さらにアピールポイントになります。
また、室内に自転車を持ち込みたいロードバイクユーザーや、大ぶりなアイテムの搬入搬出が多いアウトドア愛好家など、バリアフリー化だけにとどまらないコンセプト重視の改装工事も十分に検討してください。
- 物件によっては専用庭あり (ランキング4位)
専用庭は重要な訴求ポイントですが、雑草だらけで暗くジメジメしていたり、外からまる見えだったりでは「専用庭付きで付加価値の高い物件」と言われてもピンとこないでしょう。付加価値が高いと見てもらうには、清潔感と視線カットを重視してください。
先ずは、雑草を抜き防草処理して玉砂利等を敷き詰め、清潔感のある庭に仕上げてください。また、消防法や避難経路に配慮しながらラティスフェンス等を設置することで周囲からの目隠しができれば「庭を使ってみたい」と思ってもらえるはずです。さらにガーデニングへと誘導したい場合は、雑草だらけの庭に戻らないよう花壇ゾーンを設けて区分けすることをお勧めします。
(著者:関口)