満室賃貸経営のためのポイント!
【満室賃貸経営のためのポイント!】
総務省統計局の「平成25年住宅・土地統計調査」によると、全国の空き家数は820万戸、空き家率は13.5%、そのうち、賃貸用の空き家は429万戸、空き家率は18.8%でした。賃貸物件は平均すると、約2割の空き部屋をかかえていることになります。
また、国立社会保障・人口問題研究所によると、人口減に加え、2020年からは、世帯数が減少すると予測されています。賃貸物件は、今後ますます借り手市場になっていくものと考えられます。そこで、賃貸物件の入居者から選ばれる部屋にするために、つい忘れがちなポイントを列挙してみます。
【1.リフォーム内容を見直す】
全国賃貸住宅新聞の「この設備がなければ入居が決まらない」ランキングによると、
単身者物件は、
1位 TVモニター付きインターホン
2位 独立洗面化粧台
3位 洗浄機能付き便座
4位 インターネット無料
5位 備え付け照明
ファミリー物件は、
1位 独立洗面化粧台
2位 追いだき機能
3位 TVモニター付きインターホン
4位 洗浄機能付き便座
5位 システムキッチン
以上の設備が上位を占めています。割と安く導入できるものもありますので、検討し易いと思います。
また、原状回復工事でクロスの交換が必要な場合は、アクセントクロスを使うことも有効です。壁4面のうち、例えば1面だけ、色や種類の異なるクロスを貼るだけでも、印象が変わります。
【2.募集条件の変更】
家賃、管理費、敷金、礼金、更新料の変更を検討することです。敷金、礼金の減額は、契約金の減額につながりますので、まとまった契約金が不足している入居者にとって、契約し易くなります。同様に、フリーレント(一定期間の家賃を無料にする)も効果があります。
【3.建物の共用部分の清掃】
入居者が部屋を見に行ったときに、建物や敷地周りが汚れていると印象が悪くなります。敷地にあるゴミや集合ポストの下に落ちているチラシを片付けます。また、敷地周りは草刈りを実施します。建物のエントランス、廊下、階段は、掃き掃除の後、水拭きでほこりを取ります。自分でできないときは、清掃業者に定期的に依頼します。
【4.告知方法】
賃貸物件のポータルサイト(at homeやSUUMO等)に掲載されているかどうかを確認します。掲載されていなければ、入居者がその物件を知る機会は、ほとんどありません。管理会社に任せている場合は、その管理会社に掲載を依頼します。管理会社が入っていない場合は、仲介の不動産会社に掲載をお願いすることになります。
今回上げたポイントは、基本的なことですが、対象不動産の賃貸マーケット状況や建物の維持管理状況により、とるべき対応は変わりますので、賃貸経営にご不安がある方は、お気軽にご相談ください。
(著者:手塚)